LEOC
種類 | 株式会社 |
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市場情報 |
非上場 |
本社所在地 |
![]() 〒100-0004 東京都千代田区大手町1丁目1番3号 大手センタービル17階 |
設立 | 2003年8月1日 |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 7010401086168 |
代表者 |
代表取締役会長 田島利行 代表取締役社長 田中源人 代表取締役 森井秀和 |
資本金 | 5,000万円 |
売上高 | 1,182億(2024年3月期) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 株式会社ONODERA GROUP 100% |
関係する人物 | 小野寺眞悟(創業者)、小野寺裕司(元・代表取締役社長/現・ONODERA GROUPグループ代表CEO)、新浪剛史(元・ソデックスコーポレーション代表取締役社長) |
外部リンク | https://www.leoc-j.com/ |
特記事項:現法人は、2003年8月1日設立の株式会社レオックジャパンが、2011年4月に地域事業会社を合併し商号変更したもの。初代法人(1983年4月設立)は、2009年9月に株式会社小野寺事務所と合併し消滅。 |
LEOC(レオック)は、東京都千代田区に本社を構える、日本のコントラクトフードサービス企業である。1983年に北海道で創業し、企業、病院、保育園、スポーツ施設など多様な施設を対象に、給食業務の受託運営を行っている。ONODERA GROUPを構成する企業の一つ。
社名は、Life(生活)・Expert(専門家)・Offer(もてなす)・Contribution(貢献)の頭文字を組み合わせた造語で、「人々の暮らしに活力を与え、社会に貢献する専門家たち」を意味しているとされる[1]。
沿革
[編集]- 1983年 - 株式会社メディカルサポートとして創業(創業者:小野寺眞悟)[2]。
- 1995年 - 埼玉県深谷市で給食業務を受託[3]。
- 1996年 - 関東支社を設置し、本格進出を開始[3]。
- 1999年 - 株式上場[2]。
- 2000年 - 株式会社メディフーズを子会社化し、西日本へ進出[2]。
- 2001年 - 小野寺裕司が代表取締役社長に就任[2]。
- 2001年 - 三菱商事系の給食会社である株式会社ソデックスコーポレーションなどと合併し、社名を株式会社ソデッソジャパンに変更。本社を東京へ移転[4]。
- 2002年 - キャプテンクック、全食、九州ゼネラルフードを順次子会社化[2]。
- 2003年 - 8月、持株会社として株式会社レオックジャパンを設立し、ソデッソの株式を移転。10月にグループの事業を地域別に再編[5]。
- 2007年 - グループ再編により、純粋持株会社体制へ移行[6]。
- 2009年 - 株式会社小野寺事務所がマネジメント・バイアウトを実施し、上場廃止[2][7]。
- 2011年 - 現在の株式会社LEOCに商号変更[2]。
- 2012年 - 本社を東京都千代田区に移転[2]。
- 2013年 - 「銀座おのでら」ブランドによる国内外の高級外食事業を開始(2016年に分社化)[8]。
- 2018年 - LEOCを含む事業会社5社により「ONODERA GROUP」を構成[9]。
- 2020年 - 小野寺裕司が代表取締役社長を退任し、田島利行が後任として就任[2]。
事業内容
[編集]LEOCは、企業、病院、高齢者施設、保育園、スポーツ施設など多様な施設に向けて、給食の受託提供を行っている[10]。 主なサービス形態は、施設に常駐するスタッフによる現地調理型で、施設の規模や形態に応じたオペレーション体制を整備している[11]。
また、人員不足や厨房設備の制約を抱える小規模施設向けに、調理済みミールキットである「LEOC Ready-made」を販売している[12]。
さらに、フィリピン・ミャンマー・インドネシアなどの外国人材を、特定技能制度に基づいて雇用・育成しており、厨房における人員確保の仕組みづくりにも注力している[13]。2024年度からは1,000人規模の採用を行っている[14]。
ONODERA GROUPについて
[編集]LEOCは、2018年に設立された企業グループ「ONODERA GROUP」の中核企業である[15]。 同グループは豊洲市場で開催されるマグロの初競りへ継続的に参加しており、2018年以降、複数回にわたって最高値で落札している[16][17]。
主なグループ企業
[編集]ONODERA GROUPの公式ウェブサイトに掲載されている、主なグループ企業は以下の通りである[18]。
- ONODERAフードサービス:外食ブランド「銀座おのでら」を運営。
- なだ万:日本料理ブランド「なだ万」を展開。
- ONODERA USER RUN:特定技能人材の教育・紹介事業を運営。
- 横浜フリエスポーツクラブ:Jリーグに所属するプロサッカークラブ・横浜FCの運営。傘下に女子チームとしてニッパツ横浜FCシーガルズを持つ。
- UDオリヴェイレンセ:ポルトガルのプロサッカークラブ。2022年11月に経営権を取得し、史上初めてJリーグクラブと欧州クラブの経営権を持つ企業体となった[19]。
- ルネクリニック:再生医療を中心とする自由診療クリニックの運営。
- ONODERAナーシングホーム:有料老人ホーム「ONODERAナーシングヴィラ」の運営。
スポーツとの関わり
[編集]LEOCは2004年シーズン、東京ヴェルディ1969のメインスポンサーを務めた[20]。
その後2005年に、子会社のフィートエンターテイメント(当時)を通じて横浜フリエスポーツクラブ(横浜FC)の株式を取得し、筆頭株主に就任[21]。2005年から2018年まで横浜FCのユニフォームスポンサーを務めた[22][23]。2019年以降は、LEOCの親会社であるONODERA GROUPがユニフォームスポンサーを務めている[24]。
2007年に横浜FCが戸塚トレーニングセンターに練習拠点を移した際、クラブハウス内に食堂を新設[25]。2010年に西谷浄水場跡地へ移転した際も食堂を設置し、給食提供や栄養管理を担っている[26]。なお、いずれのタイミングでも練習場の命名権を取得し、名称を「横浜FC LEOCトレーニングセンター」としている。
この他、2013年に従業員の部活動として「LEOC FC」が発足[27]。2018年からJFL参入を目標に掲げ、「サッカー採用枠」として新卒採用を開始した[28]。2022年にチーム名を「ONODERA FC」に改称し[27]、2024年度には神奈川県社会人サッカー1部リーグで優勝[29]。同年には女子チーム「ONODERA FC BLOOM」を立ち上げた[30]。
事故・不祥事
[編集]2018年7月、LEOCが給食を受託していた静岡県内の研修施設にて、腸管出血性大腸菌O157による食中毒事故が発生した[31]。
関連項目
[編集]- コントラクトフードサービス
- 給食
- ONODERA GROUP
- 夢想駿其足球會 - 香港のプロサッカークラブ。2012年7月から2014年6月まで「横浜FC香港」としてLEOCが運営に関与した。その後は運営会社が変更されたが、翌シーズンもメインスポンサーを務めた[32]。
脚注
[編集]- ^ 経営理念, 株式会社LEOC, 2025年5月14日閲覧.
- ^ a b c d e f g h i 概要・沿革, 株式会社LEOC, 2025年5月14日閲覧.
- ^ a b 沿革, 株式会社レオックジャパン(旧公式サイトアーカイブ), 2005年12月1日閲覧.
- ^ 合併に関するお知らせ, 株式会社メディカルサポート, 2001年6月21日掲載, 2004年10月22日閲覧.
- ^ 事業再編に関するお知らせ, 株式会社レオック, 2003年10月1日掲載, 2008年4月15日閲覧
- ^ 子会社の株式移転による中間持株会社設立に関するお知らせ, 株式会社レオック, 2007年2月28日掲載, 2008年4月15日閲覧.
- ^ 改めて問われる上場メリット--LEOCよ、お前もか。上場廃止が相次ぐ給食業界, 東洋経済オンライン, 2009年1月22日掲載, 2025年5月14日閲覧.
- ^ (株)ONODERAフードサービスの新卒概要・会社情報, マイナビ2026, 2025年5月14日閲覧.
- ^ ONODERA GROUP新体制と新CM放映のお知らせ, 2018年4月2日掲載, 2025年5月14日閲覧.
- ^ サービス案内, 株式会社LEOC, 2025年5月14日閲覧.
- ^ 【新春特別企画】社食運営企業トップインタビュー/「どうなる? 2023年の社員食堂業界」【LEOC 森井 秀和社長編】, 社食ドットコム, 2023年1月31日掲載, 2025年5月14日閲覧.
- ^ LEOC、給食受託施設に総菜キット 調理の労働時間4割減, 日経MJ, 2025年4月4日掲載, 2025年5月14日閲覧.
- ^ 給食のLEOC、東南アジアを『外食人材』育成拠点に, 日経産業新聞, 2023年2月8日掲載, 2025年5月14日閲覧.
- ^ LEOC、特定技能外国人年1000人採用 グループで教育も, 日経電子版, 2024年11月5日掲載, 2025年5月14日閲覧.
- ^ 事業紹介, ONODERA GROUP 公式ホームページ, 2025年5月14日閲覧.
- ^ 【Press Release】東京・築地市場 新春恒例マグロ初競り、LEOCが最高値で落札, 2018年1月5日掲載, 2025年5月15日閲覧.
- ^ 青森県大間産クロマグロに2億円 豊洲市場「初競り」過去2番目の値, 毎日新聞デジタル, 2025年1月5日掲載, 2025年5月15日閲覧.
- ^ 事業紹介, ONODERA GROUP公式サイト, 2025年5月14日閲覧.
- ^ 【横浜FC】親会社がポルトガル2部の経営権取得 Jと欧州クラブの経営権を持つ企業は史上初, 日刊スポーツ, 2022年11月4日掲載, 2025年5月16日閲覧.
- ^ レオックジャパン、東京ヴェルディ1969とメインスポンサー契約を締結, 株式会社レオックジャパン, 2004年2月2日掲載, 2004年4月12日閲覧.
- ^ Club information for H.P vol.129, 横浜FCホームページ, 2005年6月6日掲載, 2005年11月20日閲覧.
- ^ 横浜FC 新ユニフォーム発表!!, 株式会社レオックジャパン, 2005年1月19日掲載, 2005年12月27日閲覧.
- ^ 横浜FC 2018オーセンティック1stユニフォーム, Jリーグオンラインストア, 2025年5月16日閲覧.
- ^ 横浜FCが2019新ユニフォームを発表!テーマは「団結と挑戦」, Qoly, 2019年1月16日掲載, 2025年5月16日閲覧.
- ^ 【J2日記】横浜FC:7月から練習場が移転, J’s GOAL, 2010年6月23日掲載, 2025年5月14日閲覧.
- ^ 【社食訪問記特別編】横浜FC, 社食ドットコム, 2016年7月21日掲載, 2025年5月15日閲覧.
- ^ a b LEOC FC チーム名変更のお知らせ, 2022年3月4日掲載, 2025年5月15日閲覧.
- ^ LEOCがJFL参入を目指し「新生LEOC FC」スタート!!, ゲキサカ, 2018年8月23日掲載, 2025年5月15日閲覧.
- ^ 2024年度 神奈川県1部リーグ成績表, 神奈川県サッカー協会, 2024年10月6日更新, 2025年5月15日閲覧.
- ^ LEOC、女子チーム「ONODERA FC BLOOM」新設, 日刊スポーツ, 2024年2月8日掲載, 2025年5月15日閲覧.
- ^ 『業務連絡』2018年11月2日 No.2, ジェイアール東海労働組合新幹線関西地方本部業務部, 2025年5月15日閲覧.
- ^ 横浜FC香港、運営会社変更・チーム名称変更のお知らせ, 横浜FC香港ホームページ, 2014年6月8日掲載, 2025年5月16日閲覧.
外部リンク
[編集]- 株式会社LEOC
- ONODERA GROUP
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