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macOS Tahoe

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
macOS Tahoe 26
macOSオペレーティングシステムのリリース
開発者 Apple
OSの系統
ソースモデル オープンソースのコンポーネントを用いたクローズドソース
プラットフォーム

AArch64 (Appleシリコン)

x86-64 (Intel)
カーネル種別 ハイブリッドカーネル (XNU)
既定のUI Liquid Glass
ライセンス

ソフトウェア利用許諾契約

APSL
先行品 macOS Sequoia
ウェブサイト www.apple.com/os/macos/
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macOS Tahoe 26(マックオーエス タホ)は 、Appleによって開発されたmacOSシリーズにおける22番目のオペレーティングシステムである。[1] macOS Sequoiaの後継であり、WWDC 2025の基調講演で発表された[2]

リリースは2025年秋を予定している。

名称はカリフォルニア州のタホ湖にちなんで名付けられており、macOSのリリースに同州のランドマークの名前を付けるというAppleの慣例に沿ったものである[3]

このバージョンのmacOSから、Appleはすべてのオペレーティングシステム間で一貫性を保つため、バージョン番号の規則を西暦をベースにしたものに変更した[4]

macOS Tahoe 26は、Mac miniとMacBook AirAppleシリコンのみで動作し、どちらもIntelモデルのサポートが廃止される。また、それ以外のIntelベースのMacをサポートする最後のmacOSバージョンであることもアナウンスされた[5]

開発

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macOS Tahoe 26は、2025年6月9日に開催されたAppleの世界開発者会議(WWDC)で、ソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長のクレイグ・フェデリギによってiOS 26、iPadOS 26、watchOS 26と同時に発表された。最初のデベロッパープレビュー版も同日にリリースされた[6]

機能

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macOS Tahoe 26では、主にユーザインターフェイスに重点を置き、多数の新機能と改善が導入されている[7]

  • iOS 26/iPadOS 26/visonOS 26などとの統一UIデザインとしてデザイン言語Liquid Glassが採用されている。OS X Yosemite以来初めて、UIが全面的に再設計され、フラットデザイン[8]から刷新となった。
  • アプリアイコンはiOS 26やiPadOS 26と統合され、iOS 18/iPadOS 18で導入された暗い色付きのバリエーションに加え、新しいクリアなバリエーションも持つことができる。
  • フォルダー アイコンにカスタム カラー、エンブレム、絵文字を設定できるようになり、アクセントカラーも適用できるようになった。
  • Spotlightが再設計され、クイックアクション、「クイックキー」ショートカット、メニューバー検索、Apple Intelligenceが統合された。
  • Live Activitiesなど、多くのiOS/iPadOSの機能がMacに導入された。
  • 電話アプリとジャーナルアプリがmacOSに統合された。電話アプリは、iPhoneとの連携にContinuityを使用している。
  • コントロールセンターは再設計され、iOS 18で導入されたiOSバージョンと同様に機能するようになった。
  • OS X Lionで導入され、その後ほとんど変更されていないLaunchpadは削除され、iOS 14およびiPadOS 14以降で使用されているAppライブラリに似たアプリケーション機能に置き換えられた。これはSpotlightインターフェースに統合されている。iPhoneアプリは、iPhoneからの連携機能を通じてアプリケーションリストにも表示され、iPhoneミラーリングを通じて起動する[9]
  • 拡大鏡アプリ、車両モーションキュー、システム全体のアクセシビリティリーダー、点字ディスプレイのサポートは、拡張されたアクセシビリティ機能の一部として提供される。

サポートされるハードウェア

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macOS Tahoe 26は、Apple Siliconを搭載したすべての Mac と、2019年後半以降にリリースされた Intel 第9世代Coffee LakeおよびCascade LakeベースのXeon-Wプロセッサを搭載した一部のMacをサポートする。これにより、バタフライスイッチを採用したキーボードを搭載したMacBook Proやセキュリティ用コプロセッサであるTチップを搭載していないMacのサポートを終了する。

サポートされているIntel Macは、Mac Pro (2019)、MacBook Pro (16-inch, 2019)、13インチMacBook Pro (13-inch, 2020, Thunderbolt 3ポートx 4)、およびiMac (2020)のみとなる。

対応デバイス[10]

Appleは、WWDC 2025のPlatforms State of the Unionイベントで、macOS Tahoe 26がIntel Macをサポートする最後のmacOSバージョンになるとアナウンスした[11][12]

参考

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  1. ^ macOS Tahoe 26で、Macがかつてないほど高性能で、生産的で、賢く”. Apple Newsroom (日本). 2025年6月12日閲覧。
  2. ^ Benedetto (2025年6月9日). “Apple announces macOS 26 Tahoe with new design and revamped search features” (英語). The Verge. 2025年6月9日閲覧。
  3. ^ macOS Tahoe: Everything We Know So Far” (英語). MacRumors (2025年6月2日). 2025年6月9日閲覧。
  4. ^ 株式会社インプレス (2025年6月10日). “Appleの次期OSは「iOS 26」や「macOS 26」。バージョンは西暦基準に”. PC Watch. 2025年6月10日閲覧。
  5. ^ 「macOS Tahoe 26」はIntel Macをサポートする最後のOSに”. ITmedia NEWS. 2025年6月10日閲覧。
  6. ^ Apple、楽しくて優雅な新しいソフトウェアデザインを発表”. Apple Newsroom (日本). 2025年6月10日閲覧。
  7. ^ Apple、楽しくて優雅な新しいソフトウェアデザインを発表”. Apple Newsroom (日本). 2025年6月11日閲覧。
  8. ^ 株式会社インプレス (2014年6月9日). “【イベントレポート】 フラットデザインとレイヤー表示の「Yosemite」 ~iOSと同じシステムフォントを採用、共通化するデザイン”. PC Watch. 2025年6月12日閲覧。
  9. ^ macOS Tahoe Transforms Launchpad Into App Library” (英語). MacRumors (2025年6月9日). 2025年6月10日閲覧。
  10. ^ macOS Tahoe Might Support One Fewer Mac Than Previously Rumored” (英語). MacRumors (2025年6月7日). 2025年6月9日閲覧。
  11. ^ Platforms State of the Union - WWDC25 - Videos” (英語). Apple Developer. 2025年6月16日閲覧。
  12. ^ Intel Macs Won't Get Updates After macOS Tahoe” (英語). MacRumors (2025年6月9日). 2025年6月9日閲覧。